JR東の新型新幹線、2種類の「鼻」は何のため? 先頭車両を入れ替えて実験することもある

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東北新幹線には東京―仙台間というボリュームゾーンのほか、宇都宮といった近郊通勤通学需要から新青森、新函館北斗までの長距離利用者もいる。乗客の傾向もビジネス、旅行と多岐にわたる。ニーズはさまざまだ。

東海道新幹線がN700Aの1車種に統一を図る中、JR東日本の新幹線車両は現在6車種も存在しているが、これは北海道、東北、上越、北陸と走行地域ごとに高速性能、登坂性能や電源機構、定員など求められる車両性能が異なることが最大の要因である。車両を多様化することで、各ニーズに細かく対応しているのだ。その多様性を受け入れ、育む社風から「グランクラス」のような新しい新幹線サービスが誕生したともいえるだろう。

窓のサイズは4種類

車内は公開されていないものの、アルファエックスにも8号車にグランクラス、9号車にグリーン車のマークが付けられているのは外観からもわかる。とくに8号車は中央に空間があいた窓配列になっており、内部でどんな新サービスが検討されているのか気になるところだ。

もし仮に試験をふまえて車両の大半が「鼻」の先頭車が最適と判断された場合、残されたわずかな客室スペースをどのように活用していくかも注目したいポイントだ。さらにアルファエックスの窓のサイズは4種類ある。大小だけでなくまったく窓のない車両もある。空調、車内騒音面では窓がないほうが効果が高いとのことで、もしかしたらこれを利用した新たな車内サービスが開発、実用される可能性だってあるのだ。

アルファエックスの試験はまだ始まったばかり。いよいよ厳寒期を迎え、試験走行にも力が入る。

本記事は週刊東洋経済11月2日号に掲載した記事「東西で"次世代"新幹線が登場 「進化する乗り心地」の最前線」を再構成の上、大幅に加筆して掲載しています。
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