無名でもテレビ取材される人には"コツ"がある 誰に向けて情報発信しようとしていますか?
テレビには「公共性」のあるネタが採用される
テレビ番組を制作するテレビマンはつねにネタを探しています。時には企業などから送られてくるプレスリリースを読んでネタを採用することがあります。前回記事でも書きましたが、うまく伝わる書き方さえできれば、自社の商品やサービスがテレビで取り上げられる可能性は十分にあります。
しかし、ただ伝わればいいということだけでなく、テレビで放送するには、条件があります。それは「視聴者にとって有効な情報であること」です。つい「うちの会社の商品は、こんなにすごい」などという自社都合の文脈でストレートに売り込みがちですが、これでは見る側の興味関心を無視しています。視聴者にとって「なぜ今、これを放送するのだろうか?」という納得感が情報にあるかどうかが重要です。
そのポイントの1つとなるのが「公共性」です。
個人的なことでも、視点を高くして社会と絡めることで「公共性」を帯びることもあります。
例えば、「自分のスマホがすぐに壊れた」とSNSに書けば、あくまで個人としての発信になりますが、ほかに同じメーカーのスマホのユーザーから「俺も」「私も」といった声が次々にあがれば「×××社製のスマホは壊れやすい」のではないか、と公共性のあるニュースとなります。もし「あなたのスマホが火を吹いた」のであれば、1件だけであっても、事の重大性から一気に「公共性」を帯びることになるでしょう。
個人的なことや自社都合のことでも、少し視点を高めて、うちの商品は「社会にとってどんな意味を持つのか」と考えてみてください。
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