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孤立する高齢者が人間らしく生きるための支え 居場所が自然と生まれる仕組みが必要だ

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  • 井手 英策 慶應義塾大学経済学部教授
  • 佐々木 淳 医療法人社団 悠翔会 理事長
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井手:そういう居場所づくり、とても重要だと思います。

今や家族というものが以前ほど機能しなくなっていて、高齢者が孤立するケースが増えていますよね。そんななかで、お年寄りが人間らしく生きていくにはどうすればいいのか、真剣に考えていかないと本当にまずいと思うんです。

いまこそ原点に立ち返るべき

井手:そもそも人間は、関係のなかで生きていく存在です。この世に生まれてきて、親をはじめとする多くの人のサポートのもとで成長し、やがて大人になって、愛する人と生活を共にする。だからこそ、年を取ったときに、その人にとって、なじみ深い場所で死んでいく権利が人間にはあると思うんです。

『ソーシャルワーカー―「身近」を革命する人たち』(ちくま新書)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

僕たちが、ソーシャルワーカーの仲間たちと一緒に作った新書のサブタイトルは「『身近』を革命する人たち」となっています。革命というと、暴力によって世の中を転覆させるといった怖いイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし、レボリューションの語源は、ラテン語のrevolvere(巻き戻す)です。原点に立ち返るということなんですね。

今日のお話で言えば、「今日よりいい明日」を夢見る自由が当たり前の権利として認められること、人間らしく生きていくという当然の権利が認められること、それこそが、立ち返るべき原点だと思うんです。

佐々木さんがなさっている在宅医療も、ソーシャルワーカーと同じように、人が幸せになれる環境をつくっていこうとする「身近革命」そのものだと思いました。同じ未来を見つめる仲間があちこちにいる。こんなに愉快なことはありません。

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