なぜ飼い犬に手をかまれるのか 動物たちの言い分 日高敏隆著
幼い頃からの生きもの好きが高じて、そのまま昆虫学者・動物行動学者になった著者が、生き物に関するさまざまな疑問、驚きの生態などをつづったエッセイ集。
たとえば、巣の中で大きな口を開けているヒナ鳥たちに、親鳥はどうして確実に餌を与えられるのか。それはヒナの口の形が、黄色い菱形をしているから。同じような形の模型でも親鳥は餌を与えるという。手足をなくし体を細く進化させた蛇は、内臓も独特。肺も腎臓も左側に片方だけ。その肺は体全体にわたって細く延び、二つ分の働きをしているという。
ほかに、地球温暖化問題などにも触れられているが、人間も他の動物と同レベルで論じているところが面白い。
PHPサイエンス・ワールド新書 861円
ブックマーク
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事