消費税をどうするか 再分配と負担の視点から 小此木潔著

拡大
縮小
消費税をどうするか 再分配と負担の視点から 小此木潔著

社会的安全網を強化するための財源として消費税の問題は避けて通れない。もはや、財政赤字の削減を最優先するあまり経済成長や社会の安定を損なうような財政再建論や、「政府は小さければ小さいほどよい」「税金は安ければ安いほどよい」といった見地からの税制改革は妥当ではない。むしろ「危機を超えるための改革」の一環として、社会的安全網と所得再配分の強化のために負担と給付のあり方を工夫し、消費税の機能もそれに合わせて変えるという道を模索すべきである--。

現在の経済・社会危機の同時対処には、新たな政策が必要であり、消費税は「生活者本位の構造改革とグリーンな経済成長」の線上で考えよと、新聞論説委員が主張する。

岩波新書 735円

  

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT