中学受験「高学年で伸び悩む子」の典型パターン

大事なのは「時間の主導権」を子供に渡すこと

中学受験の勉強で高学年になると成績が伸びにくくなる子と、急激に伸びる子の差は何でしょうか?(写真:KY/PIXTA)
「週5で習い事をさせている」「子どもがサボらないか、いつも監視している」、実はそんな家庭ほど、子どもの学力が上がりづらい理由とは?
中学受験のプロとしてさまざまな実績とノウハウを持つ小川大介氏による著書『5歳から始める最高の中学受験』から一部抜粋・再構成してお届けします。

中学受験をムリなく成功させる秘訣は、親が何でも引っ張っていくのではなく、子ども自らが自然に学ぶ姿勢になっていること。どんなことでも学べる意識と環境をどう整えてあげられるのか、親御さんの関わり方がポイントになります。

「中学受験」がうまくいく家庭の特徴

とっかかりになるのは、幼少期の頃からのいろいろな体験です。ただ体験をさせるだけではなく、親御さんも「わぁ! これはおもしろいね!」「あれ? 何でだろう? 不思議だね」「なるほど、そういうことか! よく考えているね」と一緒になっておもしろがってあげると、がぜん子どもの心の動きが変わってきます。

ちょっとしたことの積み重ねが、いろいろなことに好奇心を持ったり、なぜだろう?と疑問を持つ習慣をつけたり、何という名前なんだろう?と知識欲を育てたり、発見の喜びを味わったりといった学ぶことの楽しさを生んでくれるのです。

幼いときに、「知らないことを知るのは楽しい」「答えがわかると気持ちがいい」という体験をたくさんしておくと、勉強に対する抵抗感がなくなります。

ただ、親御さん自身の気持ちに余裕がなければ、こうした関わりを続けるのはなかなか難しいですよね。1日のスケジュールをギチギチに詰め込んでしまうと、あれもやらなきゃ!これもやらなきゃ!とこなすことでいっぱいいっぱいになり、子どもと一緒に感動したり疑問に思ったりする余裕はないでしょう。とくに最近の親御さんは共働き家庭が多く、毎日の生活を回していくだけでも大変です。

もし中学受験を考えているのなら、いずれはさらに忙しくなります。そのときまでに子どもの学ぶ姿勢が整っていないと、「宿題はやったの?」「いつになったら勉強をはじめるの?」と親がムリやり引っ張る状況に陥ります。それはあまりに大きな負担です。ですから、まだ比較的余裕のある幼いときに親の1日の過ごし方を少し工夫して、子ども自らが自然に学ぶ姿勢をなんとか育ててあげたいのです。

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