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中学受験「高学年で伸び悩む子」の典型パターン 大事なのは「時間の主導権」を子供に渡すこと

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  • 小川 大介 中学受験情報局「かしこい塾の使い方」主任相談員
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今の時代はとても便利で、スマートフォンで乗り換え検索をすれば、目的地までの最短ルートをすぐ知ることができます。例えば目的地まで30分かかるとわかったら、大人ならそれに合わせて行動します。そのほうが効率がいいですからね。

ところが、親御さんたちも実感していると思いますが、子どもの興味はあちこちにあるため、一緒に行動すると予定どおりにはなかなかいきません。実はその「予定どおりにいかない」時間がとても大事なのです。子どもが途中で何かを感じたり、発見したりすることがものごとへの興味であり、学習意欲と同じものです。

ですから、子どもと行動するときは、あえて時間にムダをつくってください。検索したら30分で行けるとしても1時間前に出発する。30分のムダをとっておくのです。

そうやって余裕を持っておくと、予定どおりにいかなくても親御さんがイライラしなくてすむし、何より時間に余裕があるので、子どもの寄り道にも笑顔でつきあえます。この寄り道にこそ、たくさんの学びが隠されています。

時間の主導権を子どもに渡そう

子どもにとって何もしない時間はとても大事です。何もしない時間とは、何の予定も組み込まれていない「子どもの自由な時間」です。親から見ればぼーっとしているような状態でも、その時間に何かおもしろいことを見つけていたり、自分が体験したことを振り返って「自分のもの」にしたりしています。こうした子どもの時間をぜひ大事にしてあげてください。

ここで私がお伝えしたいのは、「時間の主導権を子どもに渡そう」ということです。わが子を大切に思うあまり、幼いときからあれもこれもと予定を詰め込んでしまうご家庭をよく見ますが、子どもの能力を伸ばすのは、かけたお金や与えたものではなく、親御さんの関わりです。

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【勉強しても伸びなくなる子どもとは?】

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