死んだヤマもよみがえる神戸製鋼の省エネ製鉄法、資源活用の未来図を塗り替える!?


 従来の高炉法に適した高品質な原料は、中国をはじめとした鉄鋼需要の増大を受けて価格の高止まりが続く。また、高品位の原料が減少する一方で、優良鉱山は資源メジャーが独占。ここ数年、日本の鉄鋼業界は原料調達で苦汁をなめてきた。

ところが、神戸製鋼の新技術が用いられれば、掘り尽くされた鉱山や品位の低い炭鉱が息を吹き返し、資源メジャーの圧倒的支配力が弱まることも考えられる。

「日本はマグロのトロをたくさん食べてきたけれど、世界中が食べるようになって高価になったから、工夫して赤身をトロにしようというのと同じ。貿易立国で行くうえで、独自技術を川下分野だけでなく、川上にも持っていくことが必要な時期に来ている」と佐藤社長は話す。鉄鋼業界のみならず、日本の製造業全体が目指すべき次なる戦略の一つが、ここに隠されているかもしれない。

■業績予想、会社概要はこちら

(猪澤顕明 撮影:尾形文繁、山内信也 =週刊東洋経済)

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 買わない生活
  • グローバルアイ
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
「話が伝わらない人」と伝わる人の決定的な差
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
商社大転換 最新序列と激変するビジネス
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT