死んだヤマもよみがえる神戸製鋼の省エネ製鉄法、資源活用の未来図を塗り替える!?


 従来の高炉法に適した高品質な原料は、中国をはじめとした鉄鋼需要の増大を受けて価格の高止まりが続く。また、高品位の原料が減少する一方で、優良鉱山は資源メジャーが独占。ここ数年、日本の鉄鋼業界は原料調達で苦汁をなめてきた。

ところが、神戸製鋼の新技術が用いられれば、掘り尽くされた鉱山や品位の低い炭鉱が息を吹き返し、資源メジャーの圧倒的支配力が弱まることも考えられる。

「日本はマグロのトロをたくさん食べてきたけれど、世界中が食べるようになって高価になったから、工夫して赤身をトロにしようというのと同じ。貿易立国で行くうえで、独自技術を川下分野だけでなく、川上にも持っていくことが必要な時期に来ている」と佐藤社長は話す。鉄鋼業界のみならず、日本の製造業全体が目指すべき次なる戦略の一つが、ここに隠されているかもしれない。

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(猪澤顕明 撮影:尾形文繁、山内信也 =週刊東洋経済)

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