「レアな人材」になった人が歩んできた意外な道 会社から出て生きて行くための秘訣
自分の市場価値を高める考え方
ピョートル・フェリクス・グジバチ(以下、ピョートル):小宮山さんの著書『レア力で生きる』を読んだら、「これ、ぼくが書いた本?」と思うほど、自分が言いたいことを書いてくれていてびっくりしました。この本にある39の「to do」リストを実行できれば、その人のエッセンスがジュースのように絞り出されて「個」としての市場価値が高まり、「レア力」を高めることができると思います。
小宮山利恵子(以下、小宮山):私も、ピョートルさんの『PLAY WORK』を読んで、まったく同じことを思いました。この本でテーマにしている、「自己認識」「自己開示」「自己表現」「自己実現」は、著書でも書いたように、すべて私も段階的に経験してきましたから。
ピョートル:その4つは、自分でも飽きるほど言い続けていることです(笑)。重視すべきは、働き方よりも生き方で、自分の市場価値を高める基本となる考え方なんですね。まずは何をやるにも、自分のことを深く理解する「自己認識」が必要です。自分の夢や目標、何を望んで何を大切にするかなど、自分の価値観や信念をしっかりと認識しなければ何も始まらない。
小宮山:そうですね。私は、ベネッセコーポレーションを辞めて30代前半で転職活動をすることになったとき、人生を幼少期までさかのぼって振り返りました。そして、好きなことと苦手なことをすべて洗い出した。教育をやりたい気持ちはずっと変わらなかったのですが、子どもの頃からゲーム好きだったことを思い出したので、「ゲーム×教育」で何かできないかなと思い、グリーに転職したんです。
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