「歩きスマホ依存症」もういい加減やめませんか 自分が「交通事故」の加害者になる可能性も

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携帯電話やスマホを使用しながら車を運転する「ながら運転」による事故があまりに多発しているため、12月に施行予定の改正道交法により、罰則強化と反則金引き上げが予定されている。

現行の「5万円以下の罰金」が、「6カ月以下の懲役または10万円以下の罰金」になる。また、事故を起こしかねない危険を生じさせた場合は、「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」から、「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に引き上げられる予定だ。

世界中で問題視されている

歩きスマホやながらスマホを問題視する国は、日本だけじゃない。アメリカでは、「ポケモンGO」により推定10万件以上の交通事故が増えたとも言われている。事態を重く見て、ハワイ、クロアチア、ニューヨークなどでは、歩きスマホをしながら道路を横断すると罰金刑が科せられるようになった。

歩行者が歩きスマホで視線を落としていることを前提に、対策を始めている国も多い。オランダでは、信号機に連動したLED照明が横断歩道手前に埋め込まれた。クロアチアの首都ザグレブでも、歩きスマホでも赤信号を見逃さないよう、地面を照らす装置が導入された。韓国京畿道高陽市の交差点では、歩きスマホに注意を促すレーザー信号灯が設置された。

「営業で出張が多いので、せめて位置情報ゲームで移動を楽しもうと思った。営業マンでプレイしている人は多い」とある営業マンに聞いたことがあるし、「位置情報ゲームのおかげで、散歩が楽しくなり、長く歩けるようになってきた」という高齢者もいる。

あくまで歩きスマホや、ながらスマホがいけないわけで、位置情報ゲームが悪いわけではない。ケガをしたり、周囲の人を傷つけたりしないためにも、位置情報ゲームを楽しむ場合は、必ず安全な場所で立ち止まってプレイするようにしてほしい。

高橋 暁子 成蹊大学客員教授/ITジャーナリスト

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たかはし あきこ / Akiko Takahashi

書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。 SNSなどのウェブサービスや、情報リテラシー教育などについて詳しい。元小学校教員。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)など著作多数。『あさイチ』 『クローズアップ現代+』などメディア出演多数。公式サイトはこちら
 

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