「歩きスマホ依存症」もういい加減やめませんか

自分が「交通事故」の加害者になる可能性も

しかし、ウォークモードだと効率的にプレイできないなどのデメリットもある。「敵が強くなるとウォークモードでは回復できずにすぐに全滅する」「気づいたらすぐにMP(マジックポイント)がなくなっていて使い物にならない」という声も聞く。

実は、前述した40代男性も「ドラクエウォーク」や「ポケモンGO」の愛好者だ。「メガモンスターなど強い敵を倒すときには、コマンドを入力しながら戦わないと負ける。画面を見ながらじゃないと正直勝負にならない」「でも、プレイするときは絶対に足を止めるのが自分のこだわり。死亡事故のニュースも見るから、運転中にプレイするなんて考えたこともない」と言う。

近年、歩きスマホによる事故が多発

位置情報ゲーム以外にも、歩きスマホや、ながらスマホを原因とした事故は多い。2019年6月にも17歳の女子高生がスマホを操作しながら自転車に乗り、77歳男性と衝突、重症を負わせたため、書類送検されている。

2018年7月には、静岡県葵区のJR東海道線東静岡駅で14歳の男子中学生が列車とホームの間に挟まれて死亡した。生徒はスマホに気を取られてホームから転落して事故にあったとされる。歩きスマホ、ながらスマホの危険性がよく分かる話だ。

電気通信事業者協会(TCA)の「『やめましょう、歩きスマホ。』に関する調査」(2019年3月)によると、歩きスマホについて「危ないと思ったり、普段から注意や意識をしている人」は9割以上と多い一方、「歩きスマホをしてしまう人」も約半数いることがわかっている。怖いと感じながらも、ついつい歩きスマホをしてしまう人が多いというわけだ。

歩きスマホの多発により、交通事故が増えていることは統計でもわかっている。警察庁によると、平成30年中の携帯電話使用等に係る交通事故発生状況は、死亡事故率を比較すると、携帯電話使用等の場合は、使用なしと比べて死亡率が2.1倍になった。時速60キロで走行した場合、2秒間に約33.3メートル進むため、スマホ等に目を奪われている隙にブレーキが間に合わず、重大事故につながってしまうのだ。

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