ネットフリックス、1年で「WOWOW超え」のなぜ オリジナル作品強化、携帯との提携強化実る
ネットフリックスは日本において、今年9月から1年間で16ものオリジナル作品を公開すると発表している。日本の一流クリエイターを集め、コンテンツ強化を図っている。
ネットフリックスでアニメ作品を統括するチーフプロデューサーの櫻井大樹氏はその1人。制作会社プロダクション・アイジーで「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」や「精霊の守り人」などの脚本を手がけた実績を持つ。
櫻井氏は「漫然と加入するのではなく、観たい作品があって加入する人が増えている。そのいくつかはアニメ作品だ」と、アニメの会員数増に大きく貢献したと説明する。
そして今、このネットフリックスのアニメ作品がさらなる進化を遂げようとしている。今までは「ネットフリックスだけで見られるといっても配信権を独占しているだけで、制作しているわけではなかった」(櫻井氏)が、今後はネットフリックス自身が制作費を負担し、制作に直接関わった作品が登場してくるという。
忖度せずに、クリエーティブファースト
2020年公開予定の「エデン」はネットフリックス制作の国内アニメ第1弾だ。櫻井氏自身が脚本から監督の選定、作画の手法まで決定に携わった。制作会社に丸投げするのではなく、ネットフリックスも一緒になって制作する。
複数社が制作費を負担し合う製作委員会方式ではなく、ネットフリックスが制作費を直接出すことによって、「忖度をしなくていい。クリエーティブファーストで、(さまざまな表現に)踏み込むことができる」(櫻井氏)という。
さらに、テレビとは違って放送時間が決まっていないため、作品の話数や時間なども自由に決めることができる。これはクリエーターにとって魅力的で、コンテンツ強化に不可欠な人材獲得にも好循環を与えているようだ。
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