ポーラ「リンクルショット」で苦境打破する事情

シワ予防が気になる30代がターゲットに

店頭で販売されているリンクルショット(撮影:梅谷秀司)

化粧品大手のポーラ・オルビスホールディングスは2020年1月1日から、シワ改善美容液の「リンクルショット ジオ セラム」(ジオセラム)を発売する。価格は1万円(税抜き)。中国(越境EC)や台湾、タイなど5カ国・地域に加え、日本、韓国、シンガポールの免税店でも展開する。

ポーラの山口裕絵執行役員は「日本初のシワ改善化粧品であるリンクルショットを約2年前に発売してから、シワ改善に対するさまざまな要望も出てきた。今回ジオセラムを発売することで、さらに多くの人のシワ改善に寄与していきたい」と語る。

これからシワが気になる30代に照準

ポーラは2017年にシワ改善美容液「リンクルショット メディカル セラム」(以下リンクルショット)を投入。これは、シワを改善する医薬部外品として厚生労働省の認可を初めて受けた商品だった。リンクルショットは発売からわずか1年で約130億円の売り上げを記録する爆発的ヒットとなった。

その後、資生堂やカネボウ、コーセーなどの競合も続々とシワ改善化粧品を投入した。富士経済によると、スポットケア(目や口元など部分的に使用する保湿化粧品)商品の販売額は、ポーラや資生堂が関連商品を発売した2017年は前年比140.6%増、2018年も同114.6%増と好調だ。シワ改善化粧品の市場はまだ拡大の余地があり、ファンケルなども市場参入を計画しているようだ。

ライバルとの販売競争が激化する中で今回発売するジオセラムは、リンクルショットに比べてメインターゲット層の年齢を低く設定している。リンクルショットが40代以降の、すでにシワができている人を中心に使用されていたのに対し、ジオセラムは30代以降に照準を合わせる。これからシワが発生することを予防したい人たちに狙いを定めている。

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