不動産不況が極まるシリコンバレー、でも底値を狙った不動産投資には要注意

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 90年代半ば70万ドル台だった家が100万ドル以上に上がるなど、ベイエリアの不動産は過激なほど、高騰した。多くが1つの物件に殺到したため、売り出し価格よりも高めに買うのが普通だった。不動産価格は上がるもので、下がるものではないからと、ローン会社の融資基準も緩く、家の査定も手ぬるかった。

ところが、10%以上の失業率となった昨今のベイエリアでは、冒頭の物件のような例が増えた。エンジニアとして、インド、中国等の外国や米国内の他州からシリコンバレーにやってきて家族を持ち、アメリカに家を買ったものの、抵当で物件が流れたり、競売が続出。反面、家やコンドミニアムの価格が安くなっていたので、不動産購入者の数も徐々に増えてきている。


■家族連れの来客が多かった

金融機関の審査は厳しくなったが、手堅い仕事を持つ者にとっては、大幅に値下がりした今は、不動産購入の良い機会。不動産業者たちは「バイヤーズ・マーケット(買い手市場)」という。今年8月、購入済み住宅の3分の1が、初めて住宅を購入する1次取得者による購入だった。初めての住宅購入者には、連邦住宅税クレジット(Federal tax credit)の8000ドルが税金から免除されることが追い風になった(11月30日までに売買契約を終える条件)。

サンノゼのダウンタウンの目抜き通りには数々の高層マンションが立ち並んでいる。しかし、売れ行きは芳しくなく、価格は下がっている。22階建ての「AXIS」は329戸のうち販売済みは75戸、同じく22階建ての「The 88」は197戸のうち 48戸、 「City Heights」は124戸のうち65戸だ。中には1年前の売り出し価格に比べ約半額になっている物件もあるという。

最近の米不動産市場の下落に伴って、日本人、中国人、台湾人、ベトナム人など海外からの投資家の姿も増えている。

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