不動産不況が極まるシリコンバレー、でも底値を狙った不動産投資には要注意

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 しかし、外国人が不動産投資をするには注意が必要だ。とくにお金持ちと思われている日本人に対しては、「日本人価格」といって「相場より高めに設定されている場合が多い」と不動産業者の弁。一方、歴史的に苦労してきたユダヤ人は交渉で値切り倒すということから、高めからどんどん下げていく。値切った揚げ句の底値価格として、「ユダヤ人価格」というのもあるそうだ。

不動産投資をするなら、地元の信頼のおける不動産業者とともに慎重に物件を選ぶことが肝要だ。不動産業者によれば、投資のポイントは貸すのなら、地元の米国人に貸しやすい場所にある物件。できれば大都市にある物件が売れやすく、貸しやすく、値が大幅に下がる心配が少ないとのことだった。

物件探しの情報源としては地元の新聞、インターネット、良質な金融機関が紹介する不動産業者を当たるのが良いようだ。不動産情報サイトとして有名なのはhttp://www.zillow.com。ここに住所を打ち込めば、過去の取引例に基づいた不動産価格がわかる。加えて、売り出し中の物件、地域情報まで手に入る。

また、地道に調べたうえで、実際に自分で物件を訪れ、生の情報を仕入れることが肝要だ。冒頭で紹介した物件は、安い価格で多くの人を引き付け、入札で値上がりを狙ったパターンだという(不動産業者)。こうした詳しい事情は、現地に行ってみないことにはわからない。
(Ayako Jacobsson =東洋経済オンライン)

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