――そろえたくなりますよね、と共感を求められても困ります(笑)。山口さんの気持ちよさとは、他人に対する優越感なのでしょうか。
うーん。優越感というより達成感ですね。こないだ久しぶりに成績表を見返す機会があり、「私、よく頑張ったな。本当に偉いな」と自分を褒めてあげたくなりました。周りに褒め上手がいないので、自分で自分を褒めるようにしています。失敗して落ち込んだときも、チャンレジしたことを褒めるのです。
――ご両親は褒めてくれないのですか。東大首席→財務省→弁護士ですよ。
両親はそこにこだわりはあまりないようです。首席になったときは一言ぐらいは褒めてくれた気がしますが……。最近は、孫が早くほしいみたいですね。
母は、1年前の初詣では「今年中に孫がほしい」とお願いしました。私は、「逆算すると難しいね」と冷静に突っ込んでしまいましたけどね(笑)。
恋愛にやり甲斐を感じない…
――その前に結婚、その前に出会い、ですね。山口さん、恋人はいるんですか? ご著書では、家族>仕事>恋人だと明言していますけど。
付き合っている人はいません。家族は精神的な土台なので何より大事で、仕事をしないと生活の糧が失われますよね。恋人は+αです。今は仕事に集中したい時期で、恋人は求めていないのかもしれません。友だちからの遊びの誘いも断っちゃいますし……。
私はプライベートではいっさい頑張らない人間です。休日は1日半ぐらい寝ていて、起きてもダラダラしています。読むのは小説や漫画ばかり。際限なく怠けてしまうので、自分なりのルールや目標を決めないとダメになってしまいます。
恋愛や結婚に関しては、努力の方向性がわかりません。どこに目標を設定して、どのようにタスクを作っていくのか。うまくいかないし、やりがいもないのです。
――恋愛に「タスク」なんて言っている時点で間違っていると思いますよ(笑)。結婚相手に求めるものは何でしょうか。
プライベートを頑張らない私に、「こうしたほうがいい」などと求めない人、かな。日常の習慣で気になるところが少ない人であることも必須です。納豆を食べているときに糸を引いちゃったり、便座のふたを閉めない人は嫌ですね。
男性は学歴コンプレックスがある人が多いようですが、私は相手の学歴や収入にはこだわりません。一緒に住んだときに、自分にとって負債にならないほうがいいですけどね。自分で食べる分はお互いに自分で稼げばいいと思います。
子どものことも含めて、いずれ何とかなりますよ。私の人生で何とかならなかったことは一度もないですから。自動車免許の試験に落ちたことはありますが、また受ければいいだけ。ハードルは最終的にクリアできます。
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