ハロウィン文化「日本と韓国」楽しみ方の違い 海外カルチャーへの敬意を忘れずにいたい
日本ではここ数年、ハロウィーンにかこつけて仮装した人々が暴徒化することが問題視されている。酔っ払いはもとより、人の多い場所では、痴漢行為や盗撮なども横行し、問題は深刻だ。この日にさまざまな事件が多発するのは日本だけではない。
昨年イギリスでは、子どもたちに配られるお菓子に麻薬が紛れ込んで配られたとニュースになった。同じく去年アメリカ・ウィスコンシン州でも同様の事件が発生し、一帯の子どものお菓子は全回収される事態となった。
コスプレ問題が頻発
また韓国では、昨年韓国の大型スーパー「ホームプラス」が、店内警備員にハロウィーンのコスプレを要請したことが問題となった。警備員は、ホームプラスの契約する警備員から派遣されているので、本来はホームプラスが服装などについて指示することはできないため、コスプレを求められた警備員は着用を拒否したという。
報道によると、マントと帽子を支給され、着方まで写真付きで指示されたものが配布されていた。店側は客に楽しんでもらおうと企画したかもしれないが、考えてみるとマントや帽子といった仮装は警備の邪魔になりそうだ。
コスプレでの問題といえば、今春、2014年のハロウィーンでBIGBANGの元メンバーV.Iが警察官の制服を着用しSNSへ写真を投稿していたことが問題となった。本人は「ハロウィーン用に衣装レンタル業者から借りたものだ」と主張していたが、そのレンタル業者は「警察の制服など特殊服は、ドラマの撮影時などでも台本と身分証明書を提示しなくては貸し出していない」と主張。
さらに、V.I着用の衣装には本物そっくりの名札がついていたが、レンタル業者の物にはついていなかった。いわゆる「バーニングサン」事件をめぐって警察上層部との癒着が取りざたされたV.Iだが、もしも本物の警察の制服を着ていたとしたら、これは法律違反となり6カ月以下の懲役、もしくは300万ウォン以下の罰金に当たるという。