ハロウィン文化「日本と韓国」楽しみ方の違い 海外カルチャーへの敬意を忘れずにいたい
また、#MeToo運動が日本よりも盛んな韓国では、看護師などの医療関係者が利用する掲示板サイトにアップされた「セクシーすぎるハロウィーン用看護師衣装が理解できない。医療人としての権威を落とすようなことはしないで。」という看護学生の女性からの投稿が注目されている。
確かに、ミニスカートの看護師衣装はコスプレの定番となっている。しかし、看護師としての仕事に憧れ、いつかその制服を着るために毎日一生懸命学んでいる看護学生からすれば、目指しているゴールが性の対象のような扱いを受けているのを見ると怒りが込み上げてくるのも理解できる。
このように、さまざまな問題が起こってはいるが、渋谷の交差点で団体になって大騒ぎし、それが一部で暴走するような日本のハロウィーン問題とは違い、韓国ではまだ個人レベルでの問題が報道される程度ですんでいるようだ。
外国文化を理解するためにも、取り込んで一緒に楽しむことは、これからの時代増えていくだろう。日本は、外国の物のよい部分を上手に取り入れ、自国の文化とアレンジするのに優れた民族だ。
しかし、近年のハロウィーンはいかがなものだろう。逆に、その文化を悪用するかのような取り入れ方をしているようにしか見えない。アニメなどのキャラクターコスプレの得意な日本で、その特技が生かされる「ハロウィーン」という文化が根付きつつあるのだから、元祖に敬意を払いつつ、一部の人達の暴走でせっかくのハロウィーン文化が嫌われてしまうことだけは避けたいものだ。
バーニングサンのハロウィーンパーティー
20歳で渡韓、2002年韓国ソウル芸術大学映画学科に入学。2005年から韓国の映画会社入社、2008年より映画バイヤーになる。2016年に帰国、2017年よりアメリカ・ワシントンDC在住。
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