人生に「さよなら」した15歳少年が残した悲鳴

「教育委員会は大ウソつき」との手紙

亡くなる前日の7日、辰乃輔くんは髪を切った。それほど伸びていたわけではなかったが、切りたがった。そして祖父母宅へ泊まりに行く。「行ってきます」が、佳奈さんが聞いた最後の言葉だ。夜、祖父母の家から出た辰乃輔くんはマンションに向かった。

「(ノートに)遺書を書いていたので、(自殺を)決めていたのかもしれません。お笑いが好きなんですが、楽しいことよりも、フラッシュバックが強かったんです。いじめられたときから時間が止まっていたんだと思います。進めるにはどうにかしないといけないと思っていたんですが」

「いじめはない」と教頭

辰乃輔くんは2016年4月に中学校に入学、同時にサッカー部に入った。同級生や先輩から「ヘタくそ!」「ちゃんと取れよ!」と言われ、いじめのターゲットにされていく。悪口や仲間はずれもあり、学校に行き渋るようになる。

辰乃輔くん(写真:週刊女性PRIME)

「6月にはカバンを踏まれ、シャーペンが折られ、水筒の中身がなくなっていました」

佳奈さんは顧問に、いじめの内容を伝えた。「知りませんでした、気をつけます。すみません」と顧問は答えたという。しかし、いじめは続く。

担任にも相談したが、クラスの加害者に対してストレートな物言いで指導したためか、担任が見えないところでのいじめが始まった。

ノートをやりとりしていた担任は、いじめを知り「頑張れ、頑張れ」と書いたが、辰乃輔くんは「これ以上、どう頑張ればいいんですか?」と反発した。夏休みの宿題の作文にも、こう書いている。

《ぼくは、小5、6、今もいじめられて、かげで悪口やなかまはづれをされています。ぼくの存在って、存在なんてなくなればいいと思います》(原文ママ)

夏休み明けの9月、何度か担任に手紙を書いた。

《ぼくは、サッカー部の友達からいじめられている。(具体名をあげ)2年の先ぱいたちに仲間はずれにされたり、むしされたり、かげ口を聞こえるようにする》(1日)

さらに手紙を出し続ける。

《ぼくはこれからどうしたらいいのか分からない。ぼくは消えたい》(11日)

18日、体育祭が行われたが、クラスの女子生徒に「しんちゃんのせいで優勝できなかった」と言われた。女子生徒の両親は発言を否定したが翌日、辰乃輔くんは自室で首をつり最初の自殺を試みる。

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