漫画!「努力できなくても」東大に入る人の特徴 「自分に合った頑張り方」ができる人は強い

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もちろん誤解しないでいただきたいのは、そういった学生以外にも、きちんとまじめに1日10時間以上勉強して東大に合格し、東大の授業でもしっかり勉強して単位を難なく取っていく学生だっているということです。努力できる脳を持っていて、多くの努力量で結果を勝ち取る人間もいます。

「努力できる」「できない」人の「頑張り方」の違い

ただ、知っておいていただきたいのは、「努力できる脳の持ち主」と「努力できない脳の持ち主」では明確に勉強法や勉強戦略に違いがあるということです。具体的に言うと、以下のような違いがありました。

【努力できる脳の持ち主】
・時間をできるだけ長くかけるようにする
・勉強や仕事はとりあえずやってみて、効率はその後で考えていく
・スケジュールをしっかり決めて、それに沿って行動する
・勉強や仕事の場所を気分で変えたりせず、同じ場所で努力し続ける
【努力できない脳の持ち主】
・時間をできるだけ短くできるようにする
・勉強や仕事の内容を細かくチェックし、始める前から無駄を省けるようにする
・スケジュールを決めず、気分によって勉強や仕事の内容を変える
・勉強や仕事の場所は気分によって変える
・自習室などの周りが努力している場所に自分を置くことで、モチベーションをあげる

さまざまな違いが見て取れますね。

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時間や内容だけでなく、スケジュールの決め方や勉強・仕事の場所も変わってくるわけです。

大切なのは、自分がどちらの脳なのかをしっかり把握することなのではないでしょうか。

自分が努力できる脳の持ち主なのか、努力できない脳の持ち主なのかで努力の仕方を変えてみるのです。どちらにも得意不得意があるわけで、それを把握したうえで努力できる人というのは強いはずです。

もちろん、厳密に分けられるわけではないのかもしれませんが、どちらの要素が強いのかだけでも知っておけば、きっと自分に合った努力ができるようになるはずです。頑張ってみてください!

(漫画:三田紀房/コルク)

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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