セパージュ時代の到来(1)前夜:パリの試飲会《ワイン片手に経営論》第15回

 出品されたワインは、フランス・ワインが、赤4本、白4本。 カリフォルニア・ワインが赤6本、白6本選ばれました。しかも、ここで出品されたフランス・ワインは、フランスの中でもトップクラスのワインでした。ワイン・マニアには垂涎のものばかりです。

 簡単にご紹介しておきますと次の通りです。

フランス 白ワイン
・バタール・モンラッシェ ラモネ・プルドン 1973年
・ボーヌ・クロ・デ・ムーシュ ジョセフ・ドルーアン 1973年
・ムルソー・シャルム ルロー 1973年
・ピュリニー・モンラッシェ・レ・ピュセル ドメーヌ・ルフレーブ 1972年

フランス 赤ワイン
・シャトー・オー・ブリオン 1970年
・シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ 1971年
・シャトー・モンローズ 1970年
・シャトー・ムートン・ロートシルト 1970年
 この試飲会は元々、フランス 対 アメリカという構図を意識したものではありませんでした。いわんや、テロワール主義 対 セパージュ主義の決着をつけるためのものでもありませんでした。主催したアカデミー・デュ・ヴァンのスティーブン・スパリュア氏は、「フランスの人たちに無名だが質の高いカリフォルニア・ワインを知ってもらいたい」という純粋な思いで開催しました。従って、出品された本数もカリフォルニア・ワインの方が自然と多くなったわけです。

 審査員も、カリフォルニア・ワインの試飲会ということで招待されていたため、当日会場に来るまでフランス・ワインを同時に飲むことは知らされていませんでした。そのため、審査員もリラックスしたムードで会は進行していったのです。試飲の順番は、まず白ワイン、次に赤ワイン。評価結果の発表は、それぞれの試飲の直後に計2回行なわれました。

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