「Fitbit」はアップルウォッチと何が違うのか 9月下旬に新商品投入し、知名度向上を狙う
ヴァーサ2は、腕に装着したまま布団に入れば、就寝したかどうかを自動判断して、起床するまでの間に、睡眠時間や心拍数、寝返り回数などのデータを収集・分析し、睡眠スコア(0~100)を算出する。
人が寝ている間に繰り返す「目覚めた状態」「レム睡眠」「浅い睡眠」「深い睡眠」の各時間を表示し、性別や同世代の平均、過去の自分と比べるなどその日の睡眠状態がどうだったかをチェックでき、健康管理に役立てられるのが特徴だ。
今後は機械学習を利用して事前設定した30分の間隔を基に、睡眠サイクルの中で起床するのに最適な時間(浅い睡眠かレム睡眠中)に起床を促し目覚めをよくする「スマートウェイク」機能を追加する考えだ。また、血液中の酸素レベルの変異の推定値を提供する「推定酸素偏差グラフ」も実装し、睡眠中の呼吸変異をグラフで可視化する予定のほか、健康改善に向けた有償によるサービスも検討している。
2700万人のアクティブユーザー
フィットビットはもともと歩数など活動量計を得意とするアメリカ生まれのスタートアップ企業だ。ウエアラブル端末の先駆けともいえ、日本ではソフトバンクが2013年に取り扱いを開始して、一部のファンから人気が高まった。
アクティブユーザーは世界に2700万人おり、105億件以上という大量の睡眠時間データを蓄積して得られた知見を活用し、さらにデータ分析の精度を上げている。
ただ最近は世界的にアップルウォッチなどライバルのスマートウォッチに押されて苦戦気味だ。スマートウォッチの代理店関係者は「運動が得意でアクティブな人はガーミンやスント、アップルはアップル好きでガジェット好きな人、フィットビットは健康を意識し始めた初心者が購入の選択肢になる。そんな中、アップルも初心者を意識した活動量計などを強化しており、バッティングが始まっている」と分析する。
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