斎藤工と永野が手がける「壮大な復讐劇」の正体

映画製作会社に軒並み断られた「MANRIKI」

斎藤工さんと、永野さんによる対談後編。2人が手がける映画『MANRIKI』に秘められた思いとは(撮影:大澤誠)
映画『MANRIKI』に主演する斎藤工さんと、原作・脚本を担当する永野さんによる対談後編。前編では2人の出会いから、斎藤さんが永野さんに抱く熱い思いについてまでを語ってもらった。後編では2人が手がける『MANRIKI』の魅力と、そこに秘められた思いについて聞いてみた。

映画『MANRIKI』が生まれた理由

――『MANRIKI』という企画が最初に生まれたきっかけは何ですか?

永野:東京ガールズコレクションに僕が出たとき、その会場にモデルさんが試すための小顔矯正をする施術スペースがあったり、小顔プリクラの機械が置いてあったりしたんですよ。うわー、みんなただでさえ顔ちっちゃいのに、って思って。

そこにたまたま別の打ち合わせで工くんがいて、一緒に話をしたんです。そこで「じゃあ、図画工作で使っていた万力で顔を絞めてもっと小さくしたら、あの人たちの望みどおりになるんじゃないか」という話で盛り上がって。僕はそのとき酔っ払ってたんですけど「これ、映画にしましょうよ。ワッハッハ」って言っていて。

そしたら翌日、工くんに「あれ、本当に映画にするんですよね?」って言われたんです。そこから3年ぐらいかけてずーっと企画を練っているうちに「小顔」だけじゃない話になってきて。時間をたっぷりかけた分だけ、テレビで吐き出せないような負の部分とかも漏れちゃってて。結構、人間的な映画になったんです。

最初に思っていたものよりも豊かな私小説みたいな話になりました。ポスターとか公表されているビジュアルイメージだけを見た人からは「えっ、グロいんですか?」とか言われるんですけど、そうではなくて。怖いところもあるのかもしれないけど、僕はブラックコメディーだと思っています。

僕が映画をやるっていうことで、人によっては「永野は映画撮るって言って、襟を正して背伸びしてるんだろ」って思うかもしれないんですけど、全然そういうわけではなくて。僕のライブとかを見ている人なら「ああ、あれをこういう感じにしたのね」ってわかってもらえると思うんです。音楽監督の金子ノブアキくんとか、清水康彦さんという監督のおかげですごいことになっているので、期待してほしいです。

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