知ってトクする税金の話

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今年から認められた「特定支出控除」をフルに利用しよう!

会社員の方は、税金は会社任せという人が多いと思いますが、税金についてどのような意識を持つべきでしょうか?

人任せにしてしまうところに落とし穴があります。税金は税務署が正しい額を取ってくれているという意識を持っている方も少なくありませんが、税務署側から見ると認識は違っていて、納税者が自己責任で支払うものと考えています。
 ですから、気がつかないうちに余分な税金を払っていても税務署は教えてくれません。税金は基本的には自己責任だと認識しておいてほしいです。

この本でも冒頭で、多くの方は1年のうち3カ月分の給料はまるまる税金として支払っていることを紹介しました。自分たちはこれだけの税金を支払っているんだという意識を持つことが大事です。

会社員に具体的に税金のことでアドバイスするのはどんなことがありますか?

扶養控除や配偶者控除の対象範囲は意外と広いので見落とさないようしてほしいです。あと今年1月から特定支出控除が使いやすくなったので、そちらも活用したいです。
 自分でお金を出して英会話の勉強をしたり、資格試験の講座を受けたり、勉強のための本を買ったりして、自己投資を惜しまない人は、特定支出控除のメリットを最大限生かせます。
 また、仕事に必要な衣服費用も、スーツだけでなく、シャツやネクタイも経費として認められます。

特定支出控除は会社から認めてもらわないといけないんですが、自己投資する社員に対して、会社が認めない理由はないと思います。
 支払ったお金の領収書を取っておいて、会社の経理や人事、総務の責任者から印をもらえば、税金の控除の対象になりますから、ぜひ試してみてください。

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