バス・鉄道「共通1日乗車券」、普及すれば便利だ 欧米の「ゾーン運賃」には見習う点が多い

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
「東急線・東急バス一日乗り放題きっぷ」で乗れる東急バス(右)。左は川崎市営バス(筆者撮影)

東急電鉄が2018年4月27日より、当初は同年8月末までの「期間限定」として発売を開始した、「東急線・東急バス一日乗り放題きっぷ」が好評だ。その後、発売期間が2回延長され、2019年8月31日現在も発売が継続されている。名称の通り、東急電鉄と高速バスなどを除く東急バスの全線が1日乗り降り自由で1000円だ。

バスも電車も1枚で

これは例えば、自宅近くのバス停から東急の駅までバス(神奈川県内だと1回210円)で出て、渋谷まで往復(例えば青葉台からだと片道270円)すれば、だいたい元がとれ、それ以上は乗れば乗るほど得という感覚で使える設定である。

東急バスのIC一日乗車券(510円)とセットで発売される「東急線1日乗車券」(490円)。合わせて「東急線・東急バス一日乗り放題きっぷ」と同様に使える(筆者撮影)

バスから使いはじめる時は、まず東急バスのIC一日乗車券をバス車内で求め、駅で申し出て、差額490円の「東急線1日乗車券」を購入する手間がかかるが、「お得感」と「乗り降り自由」の使い勝手の良さがそれを上回って、人気を呼んでいるのであろう。

私も東急電鉄および東急バス沿線の住民であり、何度も使っている。

次ページ「一日乗車券」の導入状況は?
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事