東京の「1日乗車券」、なぜこんなに不便なのか

種類豊富だが「都区内全線」乗れる切符はない

パリでは、メトロなど市内の交通機関に一日中何度も乗り降りできる乗車券が2タイプ発売されている(筆者撮影)

取材や旅行で外国の都市を訪れた際、お世話になるもののひとつに1日乗車券がある。鉄道やバスに一日中何度も乗ることができる乗車券のことだ。特に交通関連の取材では同じ都市内で乗り降りを繰り返すので、そのたびに通常の切符を買っていては高くつくし、手間もかかる。

そこで、1日乗車券を探して買うことになる。今は下火になったようだが、ポケモンGOがはやっていた頃には、都市内をお得に巡ることができる乗車券として注目されたこともある。

「探す」という表現を使ったのは、この1日乗車券、都市によってルールや販売方法が異なっているからだ。でも筆者の経験から言えば、探してでも買う価値はあると考えている。

観光の特典付き乗車券も 

海外の各種乗車券。左上から右へ順にウィーン、ソフィア・アンティポリス(仏)、ポートランド、バンコク、アトランタ、バルセロナ、ローザンヌ、ルーアン、ニース=コートダジュール(筆者撮影)

たとえばフランスの首都パリでは、地下鉄やフランス国鉄SNCFの近郊路線、バスなどの交通機関を利用できるパリ・ヴィジット(ParisVisite)という乗車券が用意されている。名前でわかるように主として観光客向けに用意されたもので、1・2・3・5日券がある。

駅のほか、シャルル・ド・ゴール空港の観光案内所などでも販売しているようだ。凱旋門やピカソ美術館などの観光地や観光バス・遊覧船などを割引料金で利用できる特典もある。

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