ジャカルタの鉄道は、駅も「日本」を見習った 電車だけでない、設備やグッズ販売も日本流

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以前からあった数少ない木製のベンチは「優先席」に活用。遠くにあるのが最近作られたパイプ製のベンチ(Omat Boncehさん撮影)

「非接触式ICカード導入」に「駅からマップ」の掲示、ホームにはベンチや点字ブロックを設置、そしてグッズショップがオープン――。1000両近い日本製中古車両を走らすジャカルタ首都圏電鉄(KCJ)の駅が着々と進化を遂げている。

新たにできた設備の多くは、現地のインドネシア人スタッフたちが、「車両が日本製なのだから、駅などの施設も日本流にしよう!」とアイデアを絞って努力した結果、形になった成果だ。

どのような形で「日本の鉄道文化」が持ち込まれたのか、詳しく見てみることにしよう。

駅のホームにベンチを設置

「私たちの駅にもベンチが欲しい」

「日本の駅には座って電車を待てるいすが置いてありますよね。私たちの駅にももっと増やしませんか?」

JR東日本からKCJへ出向している前田健吾ジェネラルマネジャー(取材時点)のもとに、現地スタッフからこんな提案が舞い込んだ。

KCJではどの駅もベンチは限られた数しかなく、多くの利用客は立ったままか、柱の土台などに腰掛けたりして電車を待つしかない。それを当たり前だと思っていたKCJのスタッフは、日本を訪れて驚いた。「どんな小さな駅にもベンチがある!」。日本では当たり前の設備である「駅のベンチ」が、訪日したスタッフたちには、新鮮なものに映ったようだ。

前田氏は「鉄道事業者にとって、安全安定輸送は大切なことだが、旅客サービスの改善も並行して行うのも重要だ」と考え、すぐさま設置を実践に移した。出来上がったものは、いすというより腰を軽くかけて休むことができる金属パイプ製のスツールだが、高温で雨が多いインドネシアでの耐久性を考えると、プラスチック製のベンチなどよりはるかに長持ちする。現地のスタッフたちも「ユーザー思いの設備ができた」と満足しているという。

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