しいたけ.さんに聞く!「持ち味」を生かす方法 あなたはいったい何タイプ?
リーダータイプの人にお伝えしたいのは、「いちばん目立たない人の声を聞いてほしい」ということです。リーダータイプって普段、声の大きい人の話だけを聞いて、「しゃべらないなら、あなたも私に賛成でいいね」って封じちゃうようなところがあります。見切っちゃう人たちだから、彼らにとって声を出さない人はいないも同然なんですね。
今は時代的に全員が声を上げているとき。聞こえにくいけれど、新入社員とか、声の小さい人も声を上げています。そういう人の話をちゃんと聞いて、どれだけ巻き込めるかが、リーダーの評価になります。「ああこの子、実はすごく頼りになる」「ちゃんと考えてるんだな」って発見できると、みんなで問題を共有して向き合っていくことができます。
組織人タイプはちょっと特殊で、自力で運を切り開くっていうより、誰かを応援してその人から運をもらう、っていうタイプの人たちです。
「この店、もうちょっといろんな人に知ってもらえるとうれしいな」と思ったら、勝手にそのお店のPRをしちゃってください。そうすると、自分にもいい流れが来やすい。家族とか同僚とかお店とか、アイドル、いわゆる「推し」でもいいと思います。身近に応援する人を何人か見つけて、勝手に応援団活動を。持ち味が生きます。
組織人タイプが苦手な質問があります。僕も言われるのが苦手なのですが、「あなたは何がしたいの?」って言われるとうまく答えられない。
自分は何がしたいのか、目標を持って主体的に生きることがよしとされがちですが、実は人を応援することでそれ以上の結果を出していける、そういう持ち味がある人たちもいることを、みなさんに知っておいてほしいです。
それぞれに持ち味があり、それを生かすべき
ムードメーカータイプは、力が強そうな人についていくというか、いわゆる太鼓持ちみたいなところがある。でも、今年はそうやって頼りにしてきた先輩や同僚たちが自分の道を歩き出していくとき。ついていく人がいなくなって、「え、私どうしよう」という状況に陥ります。キーワードは「自立」。「私はこう思う」「私はここに行きたい」って、間違ってもいいから自分の意見をしゃべったほうがいい。
それには自分で自分を励ますことが必要です。具体的にやってほしいのが、夜寝る前の「今日よかったこと会議」ですね。1つだけでいいので、「今日頑張ったこと」を挙げて自分を褒めてください。例えば「今日早めに事務所に来てみんなのためにクーラーをつけておいた。よくやった、グッジョブ」って。自信を蓄積していきましょう。
作家タイプが今年持ち味を生かすためには、「耳に痛い意見も聞くこと」が必要です。
今は、新しい分野ややりたいことをやるために扉を開けようとしているときです。いろんな人とコラボしたり、助けてもらったりする必要があるから、自分の世界だけで閉じちゃうともったいない。経験が多い人に話を聞いて、弱点とか足りないことを指摘されたら、すごくラッキーだと思ってください。それを手直ししたらもっとよくなるだけだから。
作家タイプは自分の弱点を指摘されるとすぐLINEとかをブロックしようとしがちですが、それはやめておきましょう。自分をもうちょっと開くことって、怖いかもしれないけど、必要だし本当に自分のためになると思います。
(編集部・高橋有紀)
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