チョコミント「苦手な人」が多いのに人気の理由 実は世界の歴史的には大人受けする味だった
チョコミント人気が高まっている。日本のミントフレーバーチョコレートの市場はとくに夏を中心に拡大し、2019年4~6月期は8億円を超えた。前年同期比は15%増で、5年前の実に2.3倍強となっている(インテージ 食品SRIデータによる)。
チョコミントはユニークで、「大好き派」が多い反面、「歯みがき粉みたいでムリ」という「苦手派」も多い。ここまではっきり、しかも強めに、好き嫌いが分かれるチョコのフレーバーも珍しい。
苦手派が多いのに、ここまで日本で盛り上がる理由は、味だけでなく、色にもある。ペパーミントグリーンとチョコ色のコントラストは、爽やかさ・可愛らしさを演出できるので、ビジュアル好きなファンも多い。また「チョコミン党」というキャッチーな言葉がポピュラーになり、連帯感を生み、SNSやWEBでの情報交換、コミュニケーションも盛んだ。
今年も大手メーカーのアイスクリームや、不二家「LOOK」、グリコ「ポッキー」、森永「小枝」といったおなじみの商品がチョコミントフレーバーになり、店頭やメディアを彩った。
「映えるチョコミント」のルーツはサーティワン
日本の「映えるチョコミント」のルーツを辿ると、実は、あのサーティーワン アイスクリーム(バスキン・ロビンス)の「チョコレート ミント」にさかのぼる。
アメリカ・カリフォルニア州生まれのアイスクリームチェーン「バスキン・ロビンス」では、創業時の1948年からチョコレート ミントフレーバーが販売されていた。日本上陸は1974年。当時は「この青いアイスは何だ!?」と衝撃を受ける人も多かったというが、次第に新鮮さが話題となり、人気商品になった。
1985年にはグリコ「セブンティーンアイス」のミントフレーバーが登場(自動販売機で買った記憶がよみがえる読者もいるかもしれない)。こうして少しずつ日本にチョコミントフレーバーとカラーが結びつき、イメージが定着していった。
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