チョコミント「苦手な人」が多いのに人気の理由

実は世界の歴史的には大人受けする味だった

ところで、とかく日本ではフォトジェニックなチョコミントが話題となる昨今だが、実は世界には、ブームとは無関係に(季節にも関係なく)揺るぎなく存在する「大人のチョコミント」がある。

重視されるのは「味と効果」で、パッケージはむしろ目立たない。海外では「アフターディナーミント」カテゴリーに当てはまる。

「夜8時以降」にたしなむチョコレートとは

例えば、1962年にイギリスで誕生した「アフターエイト」は世界的なロングセラーだ。「アフターエイト」=「夜8時以降」。その名のとおり、夕食後や就寝前にたしなまれ、とくにヨーロッパで人気が高い。全販売量の90%はイギリス、ドイツ、フランス、各国の主要な空港が占める。

「アフターエイト」(上):ペパーミントクリーム入りのダークチョコレート。「クリームミント シン」(下):二層のチョコレートでミントクリームをサンド(筆者撮影)

「アフターエイトは、世界各国に60歳以上の成熟したロイヤルカスタマーが多数存在する伝統的なチョコレートです。日本には約35年前から輸入販売され、ターゲットは狭いけれども、世界中に深い愛好度を持つファンがいます」(ネスレ日本 コンフェクショナリー事業本部長 セドリック・ラクロワさん)。風格があって、ダンディーな大人の男性にも似合いそうだ。

1950年に生まれた、アンデス「クリームミント シン」も世界的に有名である。アメリカのミントチョコのリーディングカンパニーと称されるトゥーシーロール社の看板商品で、アフターディナーミント市場で世界トップクラスの支持を得る。

日本には40年以上前から輸入販売され、国内の高級ホテルの客室に置かれたこともある。学生、ビジネスパーソン、「クリームミント シン」を使ってデザート作りを楽しむ女性まで、幅広い層に愛されている。

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