新幹線延伸で「恐竜王国」福井はどう進化するか

開業準備が着々、在来線特急の行方に懸案も

福井駅西口の「恐竜広場」。右端は再開発ビル・ハピリン=2019年6月(筆者撮影)

北陸3県で唯一、新幹線が到達していない福井県に、2023年春の北陸新幹線・金沢―敦賀間の開業が迫る。同区間125.2kmは2019年度、事業費2638億円が計上され、工事が最盛期を迎えている。

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開業区間のほぼ中間に当たる県庁所在地・福井市は「県都デザイン戦略」を掲げ、福井駅周辺や中心部の整備に余念がない。約70年前、度重なる戦災や震災を乗り越えて、「不死鳥」がシンボルになった。「恐竜」を新たなアイコンに、どんな未来を目指しているのか。2019年夏の横顔をのぞいてみた。

「恐竜王国」をアピール

北陸新幹線・金沢開業時、話題を呼んだスポットの1つが、開業に合わせてオープンしたJR福井駅西口の「恐竜広場」だった。高さ6mの草食恐竜フクイティタンのモニュメントが、「恐竜王国・福井県」をアピールする。その横に建つ再開発ビル・ハピリンは県内で最も高い21階建てだ。

福井駅東口の新幹線高架橋(左側)と、えちぜん鉄道福井駅=2019年6月(筆者撮影)

東口には、やや古びた新幹線高架が早くも姿を現している。正式名称は「北陸新幹線・福井駅部」。800mが先行整備され、2009年に完成した。開業後はホーム1面、線路2線で運用される。県庁所在地の新幹線駅にしては異例のスリムさだ。

福井駅部の工事は2005年に始まった。この年、福井駅一帯のJR北陸線の高架化が完了する一方で、北陸新幹線・長野―金沢間の工事が認可・着工されている。福井駅部の歴史は、新幹線に対する地元の強い思いを感じさせる。

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