北陸新幹線延伸まで5年「空港の街」小松の今

鉄路と空路「敦賀開業」後の共存の行方は?

JR北陸線の小松駅西口。裏手の東口で新幹線駅の建設が進む=2018年6月(筆者撮影)

北陸新幹線は開業から3年が過ぎ、終点・金沢市を中心に沿線へ大きなインパクトを及ぼし続けている。そして、北陸の変化、さらに北海道新幹線・新函館北斗開業に伴う変化をウォッチするうち、福井県敦賀市への延伸が「5年後」の2022年度末に迫ってきた。

今年に入って「金沢以西」からの講演依頼が相次ぎ、延伸が遠くないことにあらためて気付かされた。現地とのやり取りから、延伸地域での期待と不安の高まりがうかがえた。5年の時間は長いようで短い。インフラ整備の検討にはタイムリミットが、開業を契機としたムーブメントの考案やデメリットの抽出には好機が訪れつつある。

金沢以西は「終点・敦賀」時代にどう対応するか――。6月に講演で訪れる機会があった空港の街・小松を中心に、空路と鉄路の共存や、沿線の地域づくりの行方を考えながら、延伸地域を俯瞰してみた。

飛行機の音が響く街

早朝から「シュルシュル……ゴー」と爆音が響く小松市内。航空自衛隊小松基地所属のF15戦闘機だろうか。日本海側で唯一、戦闘機部隊が配置され、空港のターミナルビル屋上からも、基地内やF15の様子が間近に見える。小松は防衛省が管理し、民間が利用する共用空港だ。

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小松市は人口11万人弱、平成の大合併で誕生した白山市にはわずかに及ばないが、石川県南部の中心的な都市であり、県内では金沢市に次ぐ機能や存在感を持つ。建設機械で世界トップクラスのシェアを誇る小松製作所(本社・東京都)の創業地で、製造拠点でもある。JR西日本・小松駅の東口には、約300トン積載可能な巨大ダンプトラックをランドマークとする、人材育成・展示施設「こまつの杜」が広がる。ほかにも、村田製作所(本社・京都府)の関連企業・小松村田製作所や繊維関係の工場群が立地し、第二次産業の集積が厚い。

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