「話をスルーされがちな人」に欠けている視点 聞き手は聞くメリットを感じていない

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話を聞いても、「全然意味わかんない……」「まったく興味が湧かないや……」となる感じです。とくに、話し手と聞き手の知識や理解度のギャップが大きいときに起こりやすいケースですね。

結果的に、聞き手の頭の中にはいっさい残りません。聞き手に話や説明をしっかり聞いてもらうための最大の関門が、この聞き手に興味関心を持ってもらい、スルーされないことなのです。聞き手に「おっ!」「ほう」などと思わせることを第1目標に、話の内容や説明スキルを考えていかなければならないのです。

伝え方次第で自分の話が拡散されやすくなる

実は、聞き手に興味関心を持ってもらえるような話や説明をすると、想定していなかった、いいことがあります。それは、あなたが話した内容を、聞き手が誰かほかの人にしゃべったり、書いたりして伝えたくなることです。こういった広めたくなる衝動はヒトの性だったりします。

つまり、聞き手の心を動かして興味関心を持ってもらえる話をすると、その内容が拡散されやすくなるということです。結果的に影響力を持つことだってできるようになります。その話がどこで拡散されるのかというと、リアルの場での口コミはもちろん、SNS投稿でもシェアされていきます。

もちろん僕の場合、すべての書き込みの内容がポジティブなものではありませんでしたが、私の授業の進め方や説明の仕方、そして授業内容で感銘を受けたネタなど、誰かに伝えたくなって書き込んでくれたであろう生徒のコメントや投稿も数多く載っていたのです。

それでは、どのような話し方をしていけばいいのでしょうか?

それが、聞き手に対するメリットを目いっぱいに訴求することです。話し手と聞き手との間に、深い信頼関係があったりすれば別ですが、人が誰かの話を聞くときに大抵の場合は、まず「……で、その話、聞いて何の得があるの?」と思うことも多いはずです。話や説明を聞くことのメリットを相手に伝えるのです。私は、これを「メリット訴求の型」と名付けています。

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