「機動戦士ガンダム」の人気が40年も続く理由

ヒットの仕掛け人が明かす「ガンダムの未来」

プロジェクトの技術顧問には、早稲田大学の名誉教授で、ロボット研究の権威の橋本周司先生に就任してもらった。「18メートルのガンダムを動かしたいんです」と、ダメ元で橋本先生のもとへお願いに行ったら、快諾してくださった。

人気を博したお台場の実物大ガンダムに続き、2020年には横浜に実物大の動くガンダムが出現する予定だ ©創通・サンライズ

「夢と現実が近づいてきたことで、大学で教えることも減ってきている。あなたみたいな突飛なことを言う人がいない限り、技術は進展しないんです」とね。それを聞いて、挑戦してみようと思った。

これまでも、ガンダムは技術者をたくさん生んできた。今回プロジェクトに専任で参加しているある技術者も、「ガンダムが好きで建機メーカーに入った」と言っていた。東京オリンピックで衛星を飛ばすプロジェクトに関わる東京大学の中須賀真一教授も、実はガンダムが大好き。われわれが生み出すアニメを見た人が、これをモチベーションに役に立つ技術を生むのなら、結果的にアニメも人の役に立っているといえるじゃない?

新卒で初めて担当したのがガンダムだった

――宮河さんは、約40年前からガンダムシリーズに関わってきました。

1981年に新卒でバンダイに入社し、初めて担当したのがガンプラを販売する部署の営業だった。その頃ちょうどガンプラが大ブームになって、こちらが営業をしかけなくてもどんどん売れていく状態だったよ。そして夜になると、新橋にある(出版社の)徳間書店に行って、アニメ雑誌のガンダム特集をああでもない、こうでもない、と言いながら作っていたなあ。

その後、女児向けの玩具、ファミコン時代のゲームなどを担当したが、2000年から再びガンダムの仕事をやることになったのだから、運命を感じる。ガンダムのアニメシリーズを手がけていたサンライズは、1994年にバンダイの資本参加によりグループ入りした。そこで今度は、アニメのプロデュースを手がけることになった。2000年からテレビ放送がはじまった『機動戦士ガンダムSEED』、『同00』、『同UC』などを手がけてきた。

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