農協がいま、投資信託の販売に本気になるわけ

ベテラン証券マンと挑む一大プロジェクト

農林中央金庫はいま、全国の農協を通じて投資信託の販売に本腰を入れようとしている(記者撮影)

「農林中金に出向してくれないか」

中堅証券で30数年間、証券マンとして働いてきた松澤國久さんが、会社からそんな打診を受けたのは2017年秋のことだった。

農林中央金庫はいま、証券5社から松澤さんのようなベテラン証券マンをかき集めている。農林中金が初めて挑む、ある一大プロジェクトを担ってもらうためだ。

サポートプログラムを通じて投信販売に本腰

「資産形成サポートプログラム」と名づけられたそのプロジェクトは、農林中金が全国の農協(JA)を通じ、本腰を入れて投資信託を販売するというものだ。

しかも、ひととおりの商品と販売員を単にそろえるのではない。売り手の都合で商品を回転売買させず、顧客の事情やニーズに合った資産形成を促していく。

老後資金2000万円問題やかんぽ生命による不適切販売などによって、金融商品販売に注目が集まっている中、全国の農協がいま、投信販売の世界に恐る恐る踏み出そうとしている。

次ページ投信販売員の養成請負人が全国を回る
マーケットの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 日本と中国「英語教育格差」
  • コロナ後を生き抜く
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ徹底検証<br>日本は第2波に耐えられるか

米国やブラジルでは新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが、日本は感染者も死者も圧倒的に少ない。その理由はいったいどこにあるのでしょうか。政策面、医療面から「第1波」との戦いを検証。「第2波」への適切な備え方を考えます。