インスタに振り回されるしょーもない大人の愚 子ども記者たちが大人の悩みを斬る!

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──中年以降はみんなそうなんだけど、還暦を迎えたおばあさんが「ますます物忘れがひどくなって心配」って悩みを寄せられました。

歳取って、肩こりとか頭痛とか目のかすみとか大人はみんな気にするけど、それは誰もが通る道。人間である以上、仕方ないです。物忘れは脳みそにガタがきてるので、避けられない道だと思います。

うちは腰を痛めやすい家系で僕もそうなんだけど、言ったら、みんながよく悩むことじゃないですか。それを自分だけワーワー言うくらいやったら、みんなのために腰が痛くならへん薬を開発したら? 僕は腰の薬なんて開発できるはずないので、そんなに言わない。

高齢者をおとしめているように見える

──ところで最近、ニュースでよく目にするのが高齢ドライバー問題。皆さんはどう思いますか?

高齢者が運転して事故を起こしてるって、メディアがそこだけ切り取って報道してるようなこと、僕聞いたことがあって。高齢者をおとしめてるように思える。それ言ったらもっと悲惨な事故を起こす若者もいるのに。誰かをおとしめるのが好きなのか、ちょっと前やったら、アルバイトが店で悪ふざけする動画をバーって流してた。で、2〜3カ月ぐらいして飽きたらまた別のでバーってなる。

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──子ども新聞の記者をやってきて、よかったことはありますか?

取材が楽しい。メモしながら聞いて、それをわかりやすい文章にして書く。あと周りの人に発表する力みたいなのもついた。それから、近所のおばちゃんと仲よくなるとか地域の人と交流できる。小学生のときからいい経験させてもらってるなあ、と思います。

──最後に編集長。この子ども新聞を立ち上げた狙いは?

全国紙の投稿記事がきっかけでした。知らない人にあいさつされたら逃げるよう子どもに教えている、ついてはマンション内でお互いあいさつしないよう取り決めた、と。亀岡でも校門脇に詰め所が設置されていて、子どもたちは、学校の敷地以外は怖いところ、人は疑うもの、から始まっちゃってる。これにすごく違和感を覚えました。

すべての原点は人を知ること。取材を通して、初対面の人にあいさつをし質問をし、話を引き出し、いろんな人がいることを知る。変なおばちゃん、危ないおっちゃん、人を見抜く目や自己防衛能力を身に付ける経験をさせたいと思ったんです。

中村 陽子 東洋経済 記者

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なかむら ようこ / Yoko Nakamura

『週刊東洋経済』編集部記者

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