交通事故は減るか?自動運転がもたらす可能性 生活圏によってクルマは欠かせない移動手段

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一般に運転者は、自分のクルマのすぐ前を見ながら操作していることが多い。そのため、カーブを曲がったり、速度を調節したりする時期が遅れがちになる。

遅れた操作を取り返そうと、余分な操作が加わることで行き過ぎた操作となって、元へ戻そうと余計な操作が繰り返される懸念がある。同乗者にとって、前後左右の揺れが増えることになり、それが車酔いを誘発しかねない。

日産「セレナ」の車内。運転支援技術を使うことで、3列目でも快適な乗り心地を実現する(写真:日産自動車)

運転者が自ら操作することを前提とする現行の運転支援であっても、クルマが進路を確認しながら適切な操作を促す機能は、上記のような余分な操作が加わらない。そのため、カーブを曲がったり、車線変更をしたり、加減速をしたりするときのクルマの動きが非常に滑らかで穏やかになる。

そうした自然な動きが、ミニバンの3列目においても快適な乗り心地にしてくれるのである。助手席や後席の同乗者にとっても自然でやさしい乗り心地になるはずだ。

自動運転と相性がいい電気自動車

さらに、電気自動車(EV)など、電気モーターで走るクルマは、そうした運転支援や自動運転の機能をさらに繊細に行うことができる。

なぜなら、電気で動くモーターは、燃料を燃やすエンジンに比べ短時間で出力を制御できるからだ。クルマの走行状況に応じて、瞬時に適切なハンドル操作やアクセル操作を精密に行える。つまり、EVと自動運転の相性は非常によいのである。

日産のEVであるリーフのプロパイロット・パーキングは、駐車枠の線が引かれていれば、止める場所を指定したあとはボタンスイッチを押しているだけで、クルマが自動駐車してくれる。車庫入れも縦列駐車もできる。モーターで動くからこそ、もたつくことなくテキパキと自動操作される様子は、感動的でさえある。

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