条件のいい41歳男性が婚活に失敗し続けるワケ 有名大卒で年収700万円のスポーツマンだが

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男性会員は、生まれて初めてのお見合いだった。大阪出身の彼に、女性が、「大阪って、やっぱり粉物文化ですよね。一家に一台たこ焼き器があると聞きますし」と話を振った。すると、こんな返しをした。

「大阪の粉物はおいしいですよ。でも、うちにはたこ焼き器はありません。あと、こっちに住むようになってからは、たこ焼きは食べませんね。関東のたこ焼は、油をたっぷり使って揚げ焼きする。あれはたこ焼ではありませんよ」

油で揚げる話題から、フライドポテトの話になった。女性は、「ファストフードのフライドポテトって、ついつい食べちゃいます」と茶目っ気たっぷりに言った。それに対しての彼の答えが、こうだった。

「〇〇のフライドポテトは、塩っ辛い。この間、『塩を振る量を減らしてもらえませんか?』と頼んだら、『新たに作るのでお時間かかるけれど、いいですか?』と言うんで、待つのも面倒だから、『じゃあ、できているのでいいです』と言って、食べるときに1本1本塩を落として食べましたよ」

このお見合いを終えた後に、私は彼に、「あなたの会話は、すべてがマイナスな方向に振れていて、着地点がすべてマイナスだったわよ」とフィードバックした。

彼にまったく悪気はなかったし、自分がマイナスな会話をしている意識はなかった。

「言われて初めて気がつきましたよ。大阪って自虐して笑いを取るようなところがあるから、何か自分を落とす癖が身に付いているのかもしれないですね。これから気をつけます」と、とても素直に、私のアドバイスを聞いてくれた。

マイナスなことを言っていると、負の連鎖を呼ぶ

この話をすると、吉本にも気づくことがあったようだ。

「確かに今、指摘された通りです。僕の話は、マイナスにばかり着地していました」

物事は、プラスに捉えるか、マイナスに捉えるか分かれるが、プラスとマイナスでは、マイナスに引っ張る力のほうが強い。だからマイナスなことを言っていると、物事はどんどんそちらに流れていくし、負の連鎖を呼ぶ。

「同じ話題で話をしても、着地点がプラスになるか、マイナスになるかで、その話の印象が、ガラリと変わっていくんですよ」

私の言葉に、初めて晴れやかな表情を浮かべて吉本が言った。

「今、1つ組めているお見合いがあるんですけど、それには、これまでとは違う心持ちで臨みたいと思います。話の着地点は、プラスになるように心がけでみます」

ぜひとも、女性が楽しい気持ちになれるようなお見合いを心がけてほしい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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