3時間で10品超!「出張シェフ」が超便利な理由 料理の悩みをプロが解決する「シェアダイン」

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同様のサービスはすでに家事代行業者などが行っているが、その違いについて、共同代表の井出有希氏は、「(資格などを持つ)料理の専門家が来てくれるのが特徴。あくまでシェアダインはプラットフォームを提供している」と説明。ベンチマークはしているものの違うサービスなので競合という意識はあまりないようだ。

妊活中の体づくりのために、シェアダインを月2回ほど利用するという東京都在住の30代の女性は、かつて家事代行サービスで料理作りを頼んでいたが、シェアダインに切り替えた。

「シェフである管理栄養士さんが、葉酸が入っている食材を選んだりレシピを考えたりしてくれ、栄養についてしっかり考えてくれる。家事代行サービスではこのようなことは頼めなかった」と違いについてそう話す。

食の悩みを相談できることが魅力

シェアダインの魅力は忙しい子育て世帯や共働き家族の一助になることはもちろんのこと、シェフとの打ち合わせの中で、食の悩みを相談したり、レシピを教えてもらえたりするところにある。

予約時に家族構成やどんな悩みがあるのか、シェフと事前にチャットで相談することができる。子どものいる家庭では「偏食」や「保育園では食べるのに家では食べない」などの悩みを持つ人が多い。悩みごとを基にシェフがメニューを考案。そのメニューにはどんな栄養素が入って、どんな効果があるのかなども解説してくれる。

提案されたメニューでOKであれば準備しておく食材が送られてくる。食材の買い物も代行費不要で頼むことができるが、その場合調理時間が減るため、品数も減ることになる。

記者の体験で使った食材。「購入リスト」が事前送られてくる(記者撮影)

調理後には希望する人にレシピなどを教えてくれるのも特徴。作りながら本格的とまではいかないまでも、プチ料理教室をしてくれるシェフなどもおり、客のニーズに合わせて臨機応変に対応してくれる。

登録するシェフは2018年5月のサービス開始時に50人だったのが、わずか1年余りで430人まで拡大。前述したように半数以上が国家資格を持つ人だ。なぜこのような専門家集団を作ることができたのか。

管理栄養士や調理師の人の中には、病院や学校、保育園などで勤務していたが、仕事はハードなうえ体力勝負なところもあり、辞めてフリーランスとして活動する人が少なくない。企業で特定保健指導をしたり、コラムを書いたり、レシピ考案をしたりしているそうだ。そういった人たちがプラスの仕事や副業としてシェアダインのシェフを始める例があるようだ。

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