ハーレーが「3輪バイク」を売り出す事情 普通自動車免許で運転可能

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2人乗りも快適にできる

これまでハーレーのトライクは、日本国内では正規に販売されていなかった。一部マニアが並行輸入するか、改造して乗っていたのが実情だ。

ハーレーは顧客に意見を求める製品開発プロジェクトを進めており、その第1弾として昨年、ツーリングに適したモデルを出した。

同プロジェクトで新しいトライクを開発したのを機に、日本市場でも投入することになった。

2輪と4輪の"いいとこ取り"が可能

トライクは、普通自動車の免許で乗れること以外にもメリットがある。道路運送車両法での車両区分は小型自動車(2輪)となるため車庫証明は不要。有料道路の区分では2輪と同様に軽自動車(2輪自動車含む)の料金が通常は適用されるなど、2輪と4輪のいいところ取りができる。

ただし、価格は高い。モノトーンカラーが400万4000円、ツートーンカラーだと406万7000円。高級車1台買えてしまう水準だ。高級で知られるハーレーの2輪でさえ、ラインナップの中心は100万~300万円前後。ハーレーのブランド力は絶大だが、トライクの需要をどれだけ掘り起こせるのかは未知数だ。

山田 雄大 東洋経済 コラムニスト

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やまだ たけひろ / Takehiro Yamada

1971年生まれ。1994年、上智大学経済学部卒、東洋経済新報社入社。『週刊東洋経済』編集部に在籍したこともあるが、記者生活の大半は業界担当の現場記者。情報通信やインターネット、電機、自動車、鉄鋼業界などを担当。日本証券アナリスト協会検定会員。2006年には同期の山田雄一郎記者との共著『トリックスター 「村上ファンド」4444億円の闇』(東洋経済新報社)を著す。社内に山田姓が多いため「たけひろ」ではなく「ゆうだい」と呼ばれる。

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