1人の結婚相手を見つける、たった1つの方法 婚活アプリで100人と会うことも可能だが…

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以前、私のところに婚活相談にやってきた中に、外資系に勤める年収2400万円の女性がいた。小学生と中学生の子どもがいて、オーストラリアで10年暮らしていたという。そのときは、夫が専業主夫をして彼女がバリバリと働き、家計を担っていた。

ところが、日本に帰ってきてからというもの、夫が妙に卑屈になり、揚げ句の果てにうつ状態になったという。男が働いて一家を支えるのが当たり前の日本社会の中で、心のバランスを崩したのだ。

まずは1人になる覚悟も必要

そんな話をしながら、私は素子に言った。

「これもあなたの決断だけれど、結婚をしてくれない彼と付き合いながら婚活を続けていても、うまくいかなければ彼の元に帰っていきますよね。あと、男女の付き合いは、長くなればなるほど別れ方が難しくなるんですよ。このまま婚活を続けて誰かすてきな人が出てきたとしても、そのときに彼がすんなりと別れることを受け入れてくれるかどうかわかりませんよね。

今はまず1人になって、そこから結婚できるたった1人の相手を探したほうがよいのではないですか?」

これは、不倫をしている人たちにも言えることだ。寂しいとき戻れる場所があると、本気でたった1人の相手を見つける気持ちにはなれない。

たった1人の結婚相手を見つけるのはとても難しいことなのだが、腐れ縁を断ち切りまっさらな状態で、結婚相手に出会えるまで出会いを続けていく。出会えるまでは、出会うことを諦めない。気持ちを腐らせない。

出会おうと前に進んでいる人たちをサポートするのが仲人の仕事だと、私は思っている。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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