「仕事が終わらない人・終わる人」明白な3つの差 無意識の仕事肥満体質になっていませんか?

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一方、仕事が早く終わる人は、「聖域」に支配されません。

飲み会では、メニューを見て「これ面白そうだな」「これ何だろう?」と、自分が興味を抱いたものを頼みます。

大勢の飲み会で皆が「とりあえず生」だとしても、ハイボールを飲みたいときは、ハイボールを頼みます。

さらに、「ぼくはハイボールを飲みますが、皆さんは?」などと声をかけます。そうすることで、他の人もいろいろ頼みやすくなるからです。

会議などでも同じです。違う意見があれば「僕はこう思うのですが、皆さんはどうですか?」と、若手のメンバーや気が弱い人が意見を出しやすくします。

「聖域」だと思って当たり前にやっていることについて、 「なぜこの業務が必要なのか?」と問いかけてみると、省ける業務や、簡素化できる業務が案外あふれていることに気がつき、仕事時間を減らすことができます。

聖域に支配されないための思考法を1つご紹介しましょう。

「ECRS」という、業務を効率化する改善策を考えるためのフレームワークです。

長い間続けており、今や聖域となっている「毎週やっている1時間の定例会議」を例にしてみましょう。

E:Eliminate(取り除く)……廃止する
C:Combine(統合する)……毎月1回の定例会議にまとめる
R:Rearrange(取り替える)……テレビ電話で参加できるようにする
S:Simplify(簡素化する)…… 30分で終わらせるようにする

4つの切り口でもっとも改善効果が高いのがE、続いてC、R、Sという順になります。

変化のスピードの激しい現代では、つねにその変化に対応していくとともに、自身も変化していくことが大事です。

「とりあえずではなく考えてみる」という風潮を、チームに浸透させていくことで、あなただけでなく、チーム全体の仕事時間を減らすことができるのです。

まずは3週間、意識して体質を改善してみる

ダイエットが1日ではできないように、仕事の仕方、習慣を大きく変えることもすぐに、簡単にできることではありません。

『仕事が早く終わる人、いつまでも終わらない人の習慣』(あさ出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

ですから、一度にすべてをしようとはしないでください。混乱し、中途半端になってしまいます。

仕事肥満体質をしっかり改善するために、少しずつ、無理しすぎない程度で取り入れていきましょう。

意識してやってみるを何回か繰り返していくうちに、だんだん慣れてきて定着(当たり前の状態になる)してきます。

また、焦りは禁物です。3週間は継続してみてください。

仕事肥満体質から脱却しましょう。

吉田 幸弘 コミュニケーションデザイナー/上司向けコーチ

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よしだ ゆきひろ / Yukihiro Yoshida

経営者・中間管理職向けに、人材育成、チームビルディング、売り上げ改善の方法を中心としたコンサルティング活動を行っている。「管理職研修」をはじめ、「褒め方・叱り方・伝え方をベースにしたコミュニケーションセミナー」「モチベーションアップセミナー」「アンガーマネジメントの理論をベースにした感情マネジメントセミナー」「上司の総合力をアップする上司塾」などを主催。

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