その大きな理由のひとつがSNSの台頭です。SNSとはソーシャルネットワークサービスの略称。ネット上の社交場のこと。Facebookやmixi、GREE、Twitterの総称といったほうがわかりやすいかもしれません。
SNSには、人と人が知り合って、交流するためのさまざまな機能があること。そして利用者も多く、利用時間も長いため、数多くの「出会い」が生まれているのです。
ぴんとこない人のために、面白い調査結果を紹介しましょう。まずひとつ目はSNSユーザーに対する意識調査です。対象はmixiの女性ユーザー963人。そのうち約7割がmixiで異性と出会うことを「あり」と回答しています。
こうした素地が「出会い」を結実させます。それが次の女性誌ananによる調査結果に如実に表れています。「mixi、Facebook、GREE、Twitterなど各種SNSで恋に落ちたことはありますか?」という質問に対して、33%もの女性が「はい」と答え、28%の女性が「友人や周囲にいる」と回答しています。
しかも、SNSで恋に発展した相手との関係については、「見ず知らずの他人(23%)」や「同じコミュニティに入っているなど共通の趣味の人(30%)」と、大半が新たにSNSで出会った人なのです(出典:anan 2011.7.20号掲載の読者アンケート)。
慶応卒エリート美女を口説けた理由
この結果を私の知り合いのK嬢に話したところ、「そんなの、ありえない」と全否定されました。しかし、K嬢がまったく面識のない男性とmixiで出会い、何度かデートを楽しんだことを私は知っています。
事の顛末をお話しましょう。K嬢はあるオペラ歌手の大ファン。その歌手を応援するmixiのコミュニティに入っていました。そこで見知らぬ男性と何度かメッセージのやりとりをして親しくなります。この男性にはツテがあるというので、そのオペラ歌手の公演が終わったあと、楽屋を一緒に訪問することになったのです。
たまたま同じ公演を見にいっていた私は、顔を合わせたK嬢に誘われて、コバンザメのように楽屋について行きました。だからよーく覚えています。訪問後、K嬢はほほを赤らめ、満面の笑顔を浮かべながら、その男性と楽しそうに食事にいったことを(Kちゃん、その後も何度かデートしたよね?)。
彼女は20代後半のすごい美人。ちなみに慶応卒なので「エリート美女」「高学歴美女」と言えるでしょう。私からすると男性の行為は「完全にナンパだろー」と思うのですが、彼女の意識の中では、あまりにも自然の流れだったので、出会ったいきさつをすっかり忘れてしまったというわけです。
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