長友佑都の肉体改造支えた「究極食事法」の秘密

体脂肪を燃えやすくする「ファットアダプト」

一般的にアスリートは加齢とともにパフォーマンスが落ちるとされている。それなのに、32歳の年で迎えたロシア大会で僕が絶好調だったのはなぜか。

その秘密は食事にある。食生活を変えてから僕はフィジカル的にも、メンタル的にも、自分史上最高に仕上がっている。現在プレーしているトルコ・スュペル・リグのガラタサライSKでも、満足できるパフォーマンスができている。

その食事こそ、本書のテーマである「ファットアダプト食事法」だ。

ファットアダプト食事法(以下、ファットアダプト)とは何か。

それは簡単に言うと、エネルギー源として脂質(ファット)を上手に使えるファット・アダプテーション(脂質適応状態)になるための食事法。糖質の摂取をコントロールして血糖値の乱高下を抑えて、良質のたんぱく質と脂質を積極的に摂るのだ。

カラダのエネルギー源になるのは、糖質、脂質、たんぱく質の3大栄養素。

このうちたんぱく質は筋肉などのカラダを作る役割のほうが優先なので通常はエネルギーとして用いられない。スポーツ時などは、筋肉を作っているたんぱく質がアミノ酸に分解されてエネルギー源となるが、その割合は決して高くない。だから、シンプルに言うとエネルギー源は糖質と脂質だ。

主要なエネルギー源は脂質

糖質と脂質は体内ではつねに一緒に使われている。その利用率は、どのくらいの強度で活動しているか、つまり活動強度で変わる。

日常生活のように、活動強度が低いときは、脂質がメインに使われている。

ビジネスパーソンが朝起きてバスや地下鉄でオフィスまで行き、デスクワークをこなして帰宅する。あるいはお母さんが朝子どもを保育園まで送り、パートタイムで働いてから、夕飯の買い物をして子どもを迎えに行く。こうした日常生活では、基本的に脂質がメインのエネルギー源になっている。

スポーツ時のエネルギー源も、大半は脂質で賄われている。マラソンやトライアスロンのようなスポーツでも、そしてサッカーでも、主要なエネルギー源は脂質だ。

糖質が盛んに使われるのは、活動強度が跳ね上がったときだ。筋トレで重たいウェイトを急に挙げたり、全力で短距離ダッシュをしたりする瞬間である。サッカーでも、僕が全力ダッシュで左サイドを駆け上がるときは糖質の利用率が上がる。

次ページ脂質をいかに効率的に使うかがポイント
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