楽天、ハーバード卒28歳役員が語るEC戦略 小売り・eコマースの未来像(2)

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小野:はい、ありがとうございました。ちなみに今、楽天さんの全商品点数はどのくらいになるのですか?

北川:たぶん4万4000店舗くらいですかね。

小野:店舗数ですよね? 商品数は?

北川:商品数は1億を超えています。

小野:1億。先ほど大西社長のほうから、300万商品数というお話があって、今度はヤフーさんもいろんな、あらゆる商品を検索できるように。こうなると、一ユーザーの視点でいうと、ひとつの商品にたどり着くときに、商品の情報に埋もれて、どうたどり着けるのかという疑問が生まれてくると思います。

リアルの店舗という限られた中でいかに見せるか、という視点で、大西さんがどういうふうに考えていらっしゃるか、一方で、ネットの中でどうそれを見せていくか。商品の数はそろった。じゃあそれをどう見せるのかといったあたりについて、ちょっとディスカッションしてみたいなと思うのですが、大西さんいかがでしょうか。

ぼやーんとした買い物へのソリューション

大西:商品の数につきましては、今、われわれの店舗の商品数というのは、もう何百万、何千万という数になりますが、ネットに載せている商品というのが、まだまだ本当に少ない。今まで本気でやってこなかったということがあるので、とりあえず数を広げたいという思いがあります。

その次のステップとしては、コンテンツの中で、全部が全部ということではないんですけれども、どれだけ本当に希少価値のあるものと、限定的なものがあるかです。その商品そのものの価値を、われわれとしては見直していかないと、おそらく戦っていけないのかな、と。ですから、数と質というものを2つ、並行的に進めていくことになると思うのです。

小野:ありがとうございます。ネットのほうでは、明確に「この商品が欲しい」とわかっているユーザーであれば、商品にたどり着けると思うんですけれども。たとえばみなさんも経験があるかと思うのですが、百貨店に行くときって、何となく冬物という感じで、明確にこのブランドというよりも、何となくぽやーんとした買い物の中で発見して、買い物につながる形なのかなと思うのですが、このあたり、ネットでは商品の情報が増えていく中で、どう実現していくのか、その辺の考え方はみなさんいかがでしょうか。

川邊:いやちょっと、難しくて、僕……。

小野:それじゃ、小澤さんっていうことですかね(笑)。

小澤:3つございます。ひとつめはキュレーション、2つめは検索。3つめはレコメンデーション。この軸で、社内でさんざん言っているはずです。

川邊:3つ?

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