「ゾゾスーツ=失敗」と考える人によくある盲点 アマゾンも「このトレンド」を模索している
ZOZOが目指すグローバル展開
2019年4月25日に行われた決算発表にて、国内最大ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するZOZOは、プライベートブランド(以降、PB)事業の海外展開の見直しを発表した。
ZOZOのPB事業といえば、「ゾゾスーツ(ZOZOSUIT)」を利用したユニークな寸法計測により、一人ひとりの体型に合ったアイテムをオーダーメイドで製造販売するものだ。昨年大きな話題となった。
海外展開の見直しを発表した直後から、「ZOZOのPB事業は失敗だった」という声が多くあがった。しかし、そう決めつけるのは時期尚早ではないだろうか。
というのもグローバルでは体型のバラツキが大きいため、一人ひとりのサイズに合った衣服を届けるというマス・カスタマイゼーションのコンセプト自体は、日本よりも受け入れられやすいからだ。
現に、このパーソナライズされた「受注生産」と、低コストの大量生産を両立した「マス・カスタマイゼーション」という生産方法は、日本のみならず、世界中のアパレル企業が力を入れている。
例えば、国内だけでも体型のバラツキが大きい中国では、独自の手法によって急成長を遂げる企業がある。
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