キウイのゼスプリ「アゲリシャスCM」人気のワケ 自己最高の好感度を記録した要因は何か
3位は『スポティファイ』のCMだ。飛行機の中で隣の席の女性に誤ってシートを倒され、その勢いでジュースを頭からかぶってしまった男性。慌てて謝る女性を気にも留めず、ヘッドフォンを装着し音楽に没頭するというストーリーで、「音楽さえあればいい。」というコピーで締めくくった。ハプニングにも動じず穏やかにほほ笑む男性を描いたシュールなCMで音楽のパワーを印象づけ、男女幅広い世代から支持を集めた。
キウイ・ブラザーズが幅広い世代から人気に!
注目は4・8位にランクインしたゼスプリインターナショナルジャパンの『キウイフルーツ』だ。2016年からCMに登場しているオリジナルキャラクター“キウイ・ブラザーズ”が『恋のマイアヒ』の替え歌に乗せて「アゲリシャスダンス」を踊るものだ。
日本でも大ヒットしたポップなダンスミュージックと“気分をアゲる デリシャスなキウイ”→“アゲアゲ! デリシャス!”→“アゲリシャス!”というキーワードで、「食べると元気になる」という商品イメージを感覚的に表現した。
モニターからも「楽しいCM。テンションが上がる」「楽しい気分になりついつい口ずさんでいる自分がいる」と好評で、「このキウイのキャラクターがスーパーにも置いてあるのでつい買いたくなる」「キウイ買ってみようかな」と購入意向を示す感想も散見された。
キウイ・ブラザーズが初登場した2016年のCMでは「♪キウイはビタミンだけじゃない」と歌い、食物繊維や葉酸など多くの栄養素が含まれていることを訴求した。
翌2017年は「ゼスプリのシールは甘さと栄養たっぷりの印」と、ゼスプリブランドの価値を伝え、2018年には「酸っぱくないから食べてみて!」と、酸味が苦手でキウイを敬遠している人々へストレートにアピール。どの年も訴求ポイントは非常に明確だ。
いずれも商品特徴を紹介するというオーソドックスな宣伝内容ではあるものの、かわいらしいキャラクターがわかりやすく伝えたクリエイティブが強い印象を残し、幅広い世代から安定して支持を集めてきた。
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