「野球がうまくなるスマホアプリ」とは? ドコモの支援プログラムに集まるスタートアップ③
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株式会社だんきちの与島大樹CEO。高校時代は強豪校の野球部に所属していた。現在も週末の草野球が欠かせない趣味だという
NTTドコモのベンチャー支援プログラム「イノベーションビレッジ」。2期生として選ばれた6チームのCEOは、どのようなビジネスを構想しているのか。
今回、レポートするのは「だんきち」(大阪府、2013年2月設立)。同社が手掛けるのは動画に特化した共有サービス「スポとも」。元プロ野球選手が協力する、異色の新サービスを開発中だ。
スポともは、スマホで撮影したスポーツの動画を、チームメイトや友人、家族などと共有できる、動画に特化した共有サービス。SNS機能でスポーツ仲間を見つけることはもちろん、スローモーション撮影や連続撮影機能などで、野球の投球や打撃フォーム、サッカーのシュート、ゴルフのスイングなど、さまざまなスポーツのフォーム分析もできる。動画に十字の線を引き、体のブレなどをチェックすることも可能だ。
大切な思い出は「動画」
高校時代、甲子園出場経験もある強豪校で野球に明け暮れた与島大樹CEO。サービス立ち上げのきっかけとなったのは、3年前に野球部の後輩を交通事故で亡くしたことだった。事故後、当時の仲間で集まり、野球部時代のビデオを見て後輩をしのんだ。
バットやグローブなど、たくさんの遺品が残されていたが、何よりも鮮明に後輩の姿を思い出させたのは、やはり動画だった。「改めて動画の価値を認識した。そして、動画を活用すれば、スポーツの現場でもっと多くの思い出を作ることができるのではないかと考えた」(与島CEO)。
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