彼に道楽がなく、彼への不満が「異常な仕事熱心」ということを鑑みますと、子どもが大きくなり、子育ての忙しさのピークがすぎたあなたが彼の希望に沿うよう歩み寄ることで、徐々に家族関係の好転を目指すほうがよいのではと思います。
結婚相手に望む、理想像の違いを深く理解しよう
彼は育児をしながら夫の親ともそれなりに付き合い、そして家に客をどんどん招待できる人を理想のモデルにしています。一方あなたは、育児を夫婦で楽しむ家庭を理想のモデルにしました。理想像は違いますが、夫君は怒ると感情的に暴言をはくものの、まだご家族への愛情を抱かれているのがにじみ出ています。
以下は、私の旧い仲間の話です。大きな豪邸に住む木山さん(仮名)だけは、妻を外食会にも誘わず、私たちを自宅にも招きません。
その木山夫人はお料理上手ですが、人の話を聞く耳を持たず、一方的に自慢話をしては場をしらけさせる名人で、夫は「この妻は私の人生の足を引っ張る存在だ」と、木山夫人の同伴を避けるのです。夫が妻にいくら注意しても効果なく、「恥ずかしさは増すばかり」と言います。
これに対し、あなたは、あなたの夫が職場の皆さんに紹介したい存在なのです。出世コースに乗ったからには、さまざまな人の協力や応援を受けているはずで、彼はそれらの人々と、あなたと一緒に感謝しながらより親密な交流を、家に招くことで発展させたかったのです。
一方、これはあなたを責めるわけではないのですが、人を招くことが彼のたっての要望であることとその意味に配慮できていたら(家庭に夫の居場所ができ、同時に夫の人間関係がますます親密になる)、もう少し無理をしてでも夫の要望に寄り添えたかもと感じます。
人を招くことは、慣れるまでは大変ですが、慣れればさほど難しいことではないのですから。
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