「ホットケーキ繁盛店」に学ぶ、仕事の基本4原則 「差別化、経験価値」ビジネスの本質、学べます
「経験」という楽しみを提供して経験価値を付加することも、大切な基本戦略の1つです。
「経験価値」にお金を払う時代
私が訪ね歩くホットケーキのお店の多くは、昔ながらのクラシックなホットケーキを提供しています。
見たこともないほど美しいホットケーキやほかでは食べることができないような「唯一無二のホットケーキ」はもちろん素晴らしいのですが、昔から慣れ親しんだ味というものには、やはり捨て難い魅力があります。
しかし、そうした一見ありふれているクラシックなホットケーキを提供するお店に人が押し寄せる理由は、その味や姿形だけではありません。
「昔ながらのレトロな雰囲気を残すお店を訪ねてみたい」「降りたこともない小さな駅にある小さなお店を探し出し、ちょっとした小旅行気分を味わいたい」「行列に並んで待つのを楽しみたい」といった、「経験」という楽しみを求めて全国各地から、そして世界中から人がやってくるのです。
錦糸町の「ニット」には、台湾などのアジア系団体客が頻繁に訪れます。築50年以上のレトロな店内と昔懐かしいホットケーキが大人気です。
チェーン店が日本全国にでき、とても便利な世の中になりましたが、その一方で画一化が進み、味気ない世の中になりつつあります。
そんな中で、昔ながらのクラシックなホットケーキを、昔ながらの手作りで提供するお店というのはとても貴重であり、そうしたお店を訪ねるという「経験」は、実はありふれたものではないのです。
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